20220317 銀河英雄伝説 Die Neue These 激突 第一章 <スタッフトーク付上映>

・スタッフ舞台挨拶

高木登さん(シリーズ構成・ユリアン初陣パート【25話】脚本)

根元歳三さん(ラインハルトの改革パート【28話】脚本)

 

・ノイエ銀英伝に関わる経緯

高木さんは、ちょうど原作のKindle版を懐かしいなと購入していたタイミングで、アイジーのくろきさんから声がかかった

根元さんは、高木さんから声がかかった


高木さんは最初のころに監督、磯部さん、くろきさんと打ち合わせをした

 

・シリーズ構成について

高木さん

邂逅、星乱では落ちてしまったシーンがたくさんある


プロットからシナリオ、コンテ、編集と経るごとに落ちる


なので激突からは、主要なシーン、エピソードを決めて、そこから割り振っていく方法に変えた

高木さん比で、通常より細かめのプロットを決めている


ノイエでは大プロットと呼んでいるものを作って脚本家に渡す

そこからさらにプロットを作るひともいれば、シナリオを書きはじめるひともいる


・ノイエ銀英伝について

監督の意向で、キャラクターに焦点を当てていこうと

OVA版は俯瞰的だけどそこが一番、違うところ


・ノイエ銀英伝で特別なところ

高木さん

原作ありの脚本を書くことはあるが、もともと原作を知っているのは初めてで、そこが特別かも


根元さん

セリフを作るときもあるが、言葉遣いが古風なので考えるひと手間がある


また世界観は未来なので、通信といってもどうしているのか?とか悩む

分からなくて「通信」とだけ書くときもある


・25話初陣について

高木さん

原作だと地の文で書かれているが、全部ユリアンの独白とはいかない

会話をするのにアッテンボローが適当だろうというように決めていった

軍人になりたいと明確に発言したシーンがほしくて、外伝からシェーンコップとの会話を持ってきた


大プロットからシナリオに入った段階で、ピーターやベイトマン教官の案を入れた


脚本を持っていって、みんなの意見を容れて打ち合わせを経て3案、4案で決まる

アニメはいつもそのくらいの回数

実写だと20、30といくこともあってやってられない、となる


・26、27話 双璧の過去について

当初から、どこかで入れたいエピソードで、ここだろうとなった

当初は1話分だったけど、足りなくて2話分になった


原作だと、ユリアン初陣から帝国の場面にさらっと移行していく、ロイエンタールの過去が触れられるくらいだけど、ここでエピソードを差し入れた


・28話について

根元さん

原作だと地の文でラインハルトの改革が語られるところをどう縦の糸を入れようと

最初は女性文筆家が語る案も考えたけど、知らないひとが語るのもどうだろうとなって、原作をみたら、犬が。

四足動物をアニメにするのは難しいらしいのでどうかなと思ったけどやってくれてよかった


高木さん、よかった、犬がオーベルシュタインの車に乗ったところは笑った、と

 

ビッテンフェルトとメックリンガー、オイゲンの食事会は当初案は別々の場所にいて点描だったとのこと

会食になったのは根元さん案ではないっぽい語り方だった


このときはまだコロナ前で、有楽町のドイツ料理屋にみんなで行ったらしい

スタッフがシュバイネハクセの写真を撮っていたらしい


・書きやすいキャラクターは?

高木さん

よく聞かれるけど、書きやすいキャラクター、書きにくいキャラクターというのはいない

書けない日はある

家にこもる


根元さんも、キャラクターで書きやすい、書きにくいは特にはいないそう

書けないときは散歩、外に出る

 

・担当話数について

25話が高木さんなのは、最初と最後の話数はシリーズ構成がやるものなので当然、自分だろうと


28話が根元さんなのは監督の意向


・見どころについて

高木さん

要塞対要塞のシナリオは、監督と助監督が脚本を担当し、ああでもないと工夫して作っている


根元さん

たくさん話すところ(予告に出ているので査問会って言ってもいいですよ、と司会の方がフォロー)